HEPtech     - Macなテキストエディタ : Emacs編 -
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<Macなテキストエディタ : Emacs編>

 ここでは、Vi/Vimと双璧をなす高機能なテキストエディタEmacsを Macネイティブなアプリケーションとして移植したAquamacsの紹介をします。

 Emacsはエディタ機能に加えてシェル、ファイラー、ブラウザやメーラーの機能まで、 まさに一つの環境とも言うべき高い拡張性と多機能性を備えながらも、 サクサク軽快に動作するUNIX環境で誕生した著名なテキストエディタです。 その"環境"とも言うべき機能性もあり、どの環境でもEmacsを必要とする人も少なくなく、 その結果Windows、MacOSXなどにも移植され、また多くのクローンも開発されています。 今回紹介するAquamacsはそんなMacOSXに移植されたEmacsの一つです。 MacOSXのネイティブなアプリケーションとして移植された、そんなAquamacsの特徴は(おおよそ本家より)、
  • アンチエイリアスの効いたフォントとMacなインターフェース
  • 背景の透明化
  • MacOSXライクなキー操作(もちろん従来のEmacsな操作も可能)
  • システム標準の入力メソッド("ことえり"など)での日本語入力
  • マルチバイト対応(日本語の表示が可能)
  • プレビューとOSXの標準的な仕様の印刷機能
  • option/altキーのMetaキー割りあて
今回はそんなAquamacsの導入について紹介します。

 本家からダウンロードして展開します。 あとは見たまま、Aquamacsのアイコンを隣のアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップするだけです。 基本的にはそれだけで既に使える状態です。 各論として背景の透明化等、Aquamacs固有の設定の仕方について補足します。 Aqumacs固有の設定は、ホーム直下に .emacs.el というファイルを作り、 以下のようにしてAquamacsかどうかを判別します。

(if (featurep 'aquamacs)
    (set-frame-parameter nil 'alpha '(90 70))
)
 (Aquamacsの場合のみアクティブ時に10%、非アクティブ時に30%半透明化する設定の例)

またAquamacsはメニュ−からGUIでの多くのパラメーターの各種設定が可能で、 一時的に反映させたて試したり、パーマネントに保存したりできるので、Lispが分からなくてもカスタマイズする事ができます。

 日本語環境を念頭にMacOSXネイティブなアプリケーションに移植されている別の選択肢として、 Carbon Emacs パッケージなどがあります。


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